親ペナルティってご存知ですか?
子どもを持つと幸福度が下がるという世界的な調査研究があります。
子供は宝です。
目に入れても痛くない存在です。
それなのになぜ?
幸福度が下がる要因は?
幸福度を高めるにはどうすればいいの?
そんな疑問にお答えします。
きっと幸福度を高めるヒントが見つかるはずです。
子育ての悩み!幸福度は下がる
親ペナルティって聞いたことがありますか?
なかなか聞き慣れない言葉ですよね。
一般的には、子供を持つと幸福度が下がると言われています。
これは、世界的な調査研究で判明しています。
その研究で判明した「子どもを持つと幸福度が下がる」ことを親ペナルティと言います。
ただ、先ほどの調査は…
「結婚して子どもを出産した前後で幸福度がどのように変化するか」
という調査なので、ずっと独身の人と比べると結婚している人の方が一般的には幸福度が高くなります。
また、独身女性と子どものいる女性では子供のいる女性の方が幸福度が低いですが、独身男性と子供のいる男性では幸福度に大きな差は見らません。
さらに、海外の研究によるとある条件をクリアすると幸福度は上昇するとの報告がありました。
それは…
経済(金銭)面です。
経済面に余裕があればあるほど幸福度は上昇します。
子どもにはお金がかかることは誰でも想像はできます。
ただ、そうは言っても教育費はかかります。
じゃあいったいどのくらいの教育費がかかるのでしょうか?
子育ての悩み!教育費はどのくらい?
まずはこちらをご覧ください。
幼稚園 | 小学校 | 中学校 | 高校(全日制) | |
公立 | 224,000円 | 321,000円 | 488,000円 | 457,000円 |
私立 | 528,000円 | 1,599,000円 | 146,000円 | 970,000円 |
これは幼稚園から高校卒業までにかかる費用です。
公立学校と私立学校の学習費総額の差は、
・幼稚園では私立が公立の2.4倍
・小学校では5.0倍
・高等学校(全日制)では2.1倍
となっています。
さらに、少し古いですが大学を卒業するまでの教育費は、1997年が15,023,000円、2002年が15,985,000円です。
当然ですが公立なのか私立なのかで金額が大きく変わってきます。
幼稚園から大学まで全て私立ということになれば2000万円を超えます。
もちろん子ども一人に対しての教育費ですので、2人、3人と増えれば倍・倍となっていきますし、その他にも食事、衣類、娯楽などの費用も必要になっていきます。
ただ、子ども手当があるため、一定の補助は受けられます。
児童の年齢 | 児童手当の額(一人当たり月額) |
3歳未満 | 一律15,000円 |
3歳以上小学校修了前 | 10,000円 第3子以降は15,000円 |
中学生 | 一律10,000円 |
でも、これだけではどうにもなりません。
「1)子育ての悩み!幸福度は下がる」でお伝えしたように、「経済(金銭)面に余裕があればあるほど幸福度は上昇する」つまり、経済面に余裕がなければ幸福度が下がってしまいます。
ではどうすれば幸福度を上げることができるのでしょうか。
子育ての悩み!幸福度を上げるには?
特にお母さんに言えることだと思いますが、子供ができると仕事よりも夫よりも友人との食事よりも子どものために時間と労力を割いていくようになります。
私の妻もそうです。
私自身は…子供の体調が悪くて妻がどうしても仕事を休めないとなれば休みますが、まずは妻が休むことが優先になってしまっています。
繰り返しになりますが、
「経済(金銭)面に余裕があればあるほど幸福度は上昇する」
ということは経済面に余裕がなければ幸福度が下がってしまいます。
では、幸福度を上げるには「経済面に余裕を持たせる?」「収入を上げる?」
お母さん方は定時に退勤してダッシュで保育園などに迎えに行き、夕食作り、夕食が終わればお風呂、洗濯、寝かしつけなど本当に多忙です。
そんな中で職場でのキャリアアップや収入を増やすことは並大抵のことではありません。
単純に収入を増やすには役職に就くか残業をするかではないでしょうか。
確かに収入は増えますが、労働時間は増加します。
誰が保育園に迎えに行くの?
夕食作りは?
翌日起きられる?
どう考えても現実的ではないですよね。
じゃあどうすれば幸福度が上がるのか。
「特にお母さんに言えることだと思いますが、子どもができると仕事よりも夫よりも友人との食事よりも我が子のために時間と労力を割いていくようになります。」
つまり、
子どもが一番の生活を送っているのであれば子どものために自分が動ける環境があれば幸福感が増す。
ということです。
どういうこと?
皆さんの勤務先には子どもに対する手当てや何らかの待遇がありますか?
例えば…
・子ども手当(一人目◯千円、二人目◯千円)など金銭面の補助
・子どもの看護休暇(給与保障で年◯日有給休暇とは別の特別休暇)
・託児所の併設
・産休、育休制度(育休は1年取得ができるか)
・短時間勤務(育休明け〜満3歳まで時短での勤務が可能か)
・自身の有給休暇(半日、1時間単位での)取得が容易か
・そもそも上司や職場のスタッフが理解ある人か
・子育てをしながら働きやすい職場か
・業務内容にフレキシビリティー(柔軟性)があるか
皆さんがお勤めの職場はいくつ当てはまるでしょうか。
実は、子どもに対して上記のような手厚い制度や補助がある職場で働くことで幸福度は高くなるという調査結果もあります。
今一度、ご自身の職場の「就業規則」を確認してみてください。
そして、しっかり制度や補助を活用しましょう。
ご自身が子育てをしながらでも働きやすい職場と感じることができれば、きっと子どもに対する幸福度は高まります。
まとめ
「子供を持つと幸福度が下がる」ことを親ペナルティと言い、「子供を持つと幸福度が下がる」という調査結果もありました。
そして、幸福度は経済面が大きく影響することもわかりました。
ただ、子育てをしながらキャリアアップをしたり残業をしたりして収入を増やすことは困難です。
しかし、職場の就業規則に子どもに対しての補助や待遇がしっかりあることで安心して子育てができる環境になり幸福度が高くなるという調査結果もあることをご紹介しました。
多様性が求められたり好まれたりする時代です。
お金が全てではないですが、当然必要でもあります。
ただ、お金だけで子どもを持つ親の幸福度が下がってしまうのもどこか違うように思います。
幸福度が高まることで子どもにしっかり向き合いながら仕事が続けられることが何よりだと感じます。
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