夫は仕事、妻は家事。
現在は、あまり表立って言われなくなりましたが、この考え方は古くからあります。
私は家事や育児をしている方だとは思いますが、統計からみるとやはり妻が家事・育児をしている割合が圧倒的に多くなっています。
夫が仕事をしてお金を稼ぐことは必要ですが、妻も同様に働いているのであれば家事・育児もしっかりと分担する必要があります。
どうしたら夫は家事・育児をしてくれるのか?
解決策は4つありますので、ぜひ実践してください。
子育ての悩み!残業する夫
2019年4月1日より働き方改革によって長時間労働の是正が求められています。
働き方改革とは、
「働く人々が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で選択できるようにするための制度」です。
本当に多様で柔軟な働き方を実現できるのであれば素晴らしいワークライフが待っています。
でも、実際は長時間労働の是正です。
私の会社でも30時間を超えないようにと強く言われます。
では、どうするのか。
限られた時間の中でいかに成果を出すか。
終業時間内で業務の質をいかに高めるか。
これまでとは違った働き方が求められています。
しかし!!!
特に世の男性はしっかりと残業するのではないでしょうか。
企業側から見た所定外労働(残業)が必要になる理由として、
①顧客からの不規則な要望に対応する必要があるため
②業務量が多いため
③仕事の繁閑の差が大きいため
④人員が不足しているため
以上が、考えられます。
また、労働者側から見た所定外労働(残業)が必要になる理由として、
①人員が足りないため(仕事量が多いため)
②予定外の仕事が突発的に発生するため
③業務の繁閑が激しいため
以上が考えられます。
企業側と労働者側と大体同じ理由になっています。
でも、これだけではないはずです。
グラフでは少ないですが、「残業手当を増やしたいため」という理由があります。
つまり、残業代を見込んだ給与を想定してしまっている点に問題があります。
ローンのためなのか、妻へのプレゼント、子供へのプレゼント、自分の娯楽のため…なのかわかりませんが、一定数の人はそう思っているはずです。
もう一つ考えられるのは、
「できるだけ育児・家事をしたくない」「育児・家事より仕事が楽」だと感じる点です。
正直、私も3人の子供を1日みていると仕事よりも疲労感があります。
子供相手は予測が立てられません。
ただ、仕事はある程度予測が立てられ自分のリズムでこなすことができます。
そんな考えの夫だと、妻への負担が増えてしまいます。
子育ての悩み!育児・家事は妻
夫が長時間労働をしている間、妻は家で「育児と家事」を一生懸命行っています。
あるデータによれば、
夫は帰りが遅くなると子供と過ごす時間が減ります。
仮に早く帰ったとしても子供と過ごす時間はそこまで増えません。
逆に妻は残業で遅くなっても、残業なしで早く帰って来ても、子供と関わる時間は夫よりも確保しています。
この結果をまとめると、
夫は仕事の量や忙しさに関わらずあまり育児や家事をしない。
妻は仕事が増えたとしても帰りが遅くなったとしても育児や家事をしっかりする。
と言えます。
もちろん、夫でも育児や家事をしっかりしている人もいますし、妻でその逆もあり得ると思います。
では、育児や家事をしない男性は一体何をして過ごしているのでしょうか。
平成28年社会生活基本調査によると、自宅で過ごす時間で増えている項目は、「趣味・娯楽」「テレビ」「休養」「睡眠」でした。
夫は、自宅で過ごす時間をあまり育児や家事に振り分けずに、その分を妻が補っているということになります。
これでは、妻ばかりに負担がかかっていってしまいます。
夫の余暇時間を育児と家事に振り分けないと妻も働きかつ妻が主体の育児・家事の構図は変わりません。
ただ、物理的な時間がなくて育児・家事に参加していないというわけではないので、夫を参加させる時間はあるはずです。
じゃあどうやって参加させるかを説明します。
子育ての悩み!夫が家事をする方法
「夫元気で外がいい」という言葉あります。
「とにかく夫は外で働いてお金を稼いでくれたら家事・育児は全て任せて」というのであればなんら問題はないと思います。
ただ、夫婦共働きで核家族の場合はそうはいきません。
国の調査によると、
配偶者のいる妻(奥さん)に配偶者(夫、旦那さん)との家事・育児の分担割合を聞いたところ、
「夫1割、妻9割」という回答者が31.6%でもっとも多く、
次いで、
「夫2割、妻8割」が24.0%という結果に。
さらに、夫は全く家事・育児の分担をしないという…
「夫0割、妻10割」は9.6%にも。
私の1日をグラフにしてみました。
家事・育児に使う時間は4時間40分くらいです。
妻の1日もグラフにしてみました。
家事・育児に使う時間は8時間20分くらいです。
私と妻の家事・育児に使う時間を計算して比較してみると、
私は4時間40分に対して妻は8時間20分と倍の差がありました。
ということは、比率にすると私が2.5割で妻が7.5割でしょうか。
正直、数値化してビックリしました。
自分ではもっとしているつもりでしたが、ここまで実働に差があるとは思いませんでした。
そこで妻に「私と妻で感覚的にどれくらい家事・育児を分担しているか」聞いてみました。
すると、私4割、妻6割と答えが返ってきました。
数字と主観でこんなに違うんですね。
なぜでしょうか。
ここに解決策があるように思います。
別に自慢するわけではないですが、かなり主体的に家事・育児はやっているつもりです。
その方が子供が寝てから自分が寝るまでの自由時間が確保できるし、やっぱり共働きなら分担しないといけません。
役割分担
仕事の業務(時間外労働)でもそうですが、役割分担・仕事の責任範囲が不明確なほど、時間外労働が増えていきます。
そして仕事ができる人、遅くまで残れる人に仕事が集中していきます。
集中した結果、「自分がしているから仕事が回っている」という思考になり、さらに仕事が集中していきます。
最終的に仕事が集中する人としない人、つまり時間外労働が常態化する人、定時で帰社できる人がはっきり分かれてきます。
家庭でも同じことが言えるのではないでしょうか。
妻が家事・育児を続けることで集中が常態化してしまい、夫はしなくても家庭が回ってしまう。
そのためにもできるところから簡単な仕事から夫に振っていくことが重要です。
新入職員と同じように簡単なことから始めて徐々に複雑な仕事を割り振っていく。そして役割分担をして「〇〇は夫、△△は妻」としていく必要があります。
ガチコミュニケーション
「夫1割、妻9割」が31.6%
「夫2割、妻8割」が24.0%
このような状態で何年も続けていくといつか心と体が折れてしまいます。
そうなると誰が一番迷惑をかけるかと言えば・・・
そう!自身のお子さんです。
心が折れるともう元には戻りません。
そうならないために、そうなる前に夫婦で「ガチ対話」をしましょう。
「言ってくれたらいいのに。」
「なんで言ってくれなかったの?」
「言われないとわからない。」
など、基本夫は受け身です。
私もそうです。
とっても大変で助けて欲しいということを「ガチ」で言う必要があります。
そしてきちんと伝えるためには感情的に言ってもダメです。
・今、どんなことをしているのか。
・していることのどこがどんな風に大変なのか。
・どこをどう手伝って欲しいのか。
・手伝ってくれることで自分(妻や子供)がどうなるのか。
・手伝ってくれることでどんなメリットが家庭に出てくるのか。
以上のことを踏まえて伝えると、伝わりやすく、真剣に考えてもらえます。
はじめから質はあまり求めない
私の経験ですが、こんなことがありました。
洗濯物を干して「頑張って干したぞ」と思っていたら目の前で妻が干し直し始めました。
妻は、この干し方では乾きにくいと思って干し直したのか、自分の干し方と違っていたから直したのかはわかりませんが、私からしてみたら「なんでせっかく干したのに直されるのか、だったら自分ですればいいじゃん」と腹が立ちました。
台所回りのことも同様です。
たぶん繰り返しやってきたことで妻の中でやり方が確立されているのだと思います。いくら手伝ったからと言って自分流から外れたことは嫌なんだと思います。
このようなことがあると手伝うとか家事をやろうと言う気持ちにはなれません。
仕事でもそうですが、任せた仕事をやり直すことはNGです。
任せたのであれば、どんな結果になろうともそれを受け入れる広い心が必要です。
そして終わった後が大事です。
「もう少しここをこうしたらいいかも」
「次はこんな風にしたら早いかも」
などポジティブワードを使ってフィードバックをしていくことが大事になります。
自分で言うのもなんですが、男は手間がかかります。また、すぐすねる動物です。
でも、このままずっと一人で家事を続けていくことは心身ともに疲弊していきます。
はじめは大変ですが、徐々に慣れていくことで家事への協力も得られるようになります。
だって、会社での仕事はしっかりできているわけですから。
ありがとうの言葉をかける
よく褒めるとは言いますが、決して褒めて欲しいわけではありません。
することが当たり前という態度?雰囲気?が嫌なんだと思います。
注)妻は家事をして当然だという意味ではありません。
「洗濯物畳んでくれたんだ。ありがとう。」
「掃除機かけてくれたんだ。助かる。」
感謝の声かけをすれば男は基本単純なのでそれだけで気分が良くなります。
そしてしたことを肯定してくれた、認識してくれたことに喜びを感じて「明日もしよう」と主体性が芽生えてきます。
まとめ
残業はなかなか減りません。
残業代も大事な収入源です。
残業代が家計を助けている部分もあります。
ただ、妻が家事を全てやっているといつか心身ともに疲弊してしまいます。
そして、イライラしたり、無気力になったりすることで子供に悪影響を与えてしまうことも考えられます。
そうならないためにも、旦那さんに家事・育児を手伝ってもらえるように働きかける必要があります。
1.役割分担
2.ガチコミュニケーション
3.はじめから質はあまり求めない
4.ありがとうの言葉をかける
役割を明確にして、しっかりと話し合い、任せたことにはあまり口出しをせず見守りながら改善点をポジティブワードで伝え感謝で締めることが大事です。
仕事と家事を夫婦で分担して、子供が伸び伸び成長してさらには習い事やおもちゃなど不便なく与えられるよう夫婦で協力していきましょう。
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